いぼ除去


医学博士
保坂 千恵子
イボは、日常的によく遭遇する疾患になります。一般的にイボと呼んでいるものの中には、様々な疾患が混在しています。まずは診断をしっかりと行うことがとても大切になります。
下北沢スキンクリニックでは、保険診療と一部自費診療によるイボ除去治療を行っております。
皮膚科専門医がイボの種類や状態を正確に診断し、患者さまの症状や部位に応じて最適な治療方法をご提案いたします。
気になるイボがございましたら、放置せず、どうぞお早めにご相談ください。
いぼとは?

皮膚の一部が盛り上がっているできもののことを、いぼと呼んでいる場合が多い印象です。実はウィルス性や加齢性など様々なものが混在しており、中にはホクロもいぼと思われている方もいらっしゃるので、まずは診断をしっかりとする必要があります。
いぼの種類と当院での治療法
一般的にいぼという訴えで受診される方に多い疾患についてご説明します。
ウィルス性疣贅
ヒト乳頭腫ウィルス(human papilomavirus:HPV)によって皮膚や粘膜に生じる良性腫瘍です。発症部位やウィルスの型によって病型は様々に分類されております。治療の基本は液体窒素療法ですが、足底の疣贅は治療に難渋するケースもあります。小児を中心に幅広くみられ、若い方の有病率が高い傾向にあります。主にヒトからヒトへの直接的な接触感染が原因になりますが、間接的接触でも感染する可能性があります。プール、ジムでの感染するケースも多く、生活習慣の確認なども重要です。治療については、液体窒素療法が保険適応になり、1-2週間間隔の通院治療が必要となります。小さいお子さんの場合、液体窒素療法が痛みでできない方については、外用療法などもご相談しながらご案内しておりました。また長期にわたり改善が乏しい場合や、外用剤の併用など行っても改善が乏しい場合は、ご希望次第で自費診療になりますが、外科的なアプローチもご提案しておりました。
特殊型
- 尖圭コンジローマ
外陰部のカリフラワー状の小結節病変で、時に巨大化します。性感染症の一つであり、性行為やそれに似た行為により感染します。放置すると重症化して不妊の原因になることもあるので、必ず医療機関を受診しましょう。治療方法は保険診療では液体窒素療法と、イミキモドクリームという外用剤になります。難治例や多発例については、ご希望に応じて自費診療になりますが、ラジオ派メスによる治療もご案内しております。
水いぼ(伝染性軟属腫)
小児によく見られる小さい結節病変です。放っておいても自然に治ることもありますが、それまでには期間を要するため、周囲への感染拡大を考慮して治療を行います。プールなどの肌の触れ合う場では、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの配慮が必要になります。水いぼの治療については、意見の別れるところです。ピンセットで取る方法や液体窒素療法がメインの治療になりますが、痛み止めのテープを併用したとしても、お子さんにとっては、痛みや精神的苦痛を伴う可能性があります。しかし、放置して多数拡大してしまったり、ご家庭でさらに低年齢のお子さんがいらっしゃる場合は感染拡大につながってり、またかゆみを伴うことも多いので、搔きむしってトビヒを引き起こしたりすることもあります。最終的にどのような方針で治療するかは、保護者の方のご意見としっかりご相談して決めていきます。
脂漏性角化(老人性いぼ)
20歳代から出現し、いわゆる老化により生じるいぼです。シミと併発したり、シミから隆起してくることもあります。保険診療では液体窒素療法になります。顔の場合など、液体窒素療法では色素沈着が拡大するリスクを気にされる場合は、自費診療にてラジオ派メスで取り除く方法をご提案しておりました。
軟性線維種
首やワキ、鼠径部などにできる柔らかい腫瘍です。首やワキに多発するものをアクロコルドン、スキンタッグと呼んだりもします。一種の加齢変化と言われています。治療としては、保険診療では液体窒素療法や切除となります。首のアクロコルドンのように多発する場合は、複数回の液体窒素療法による色素沈着を引き起こす可能性もあり、ご希望に応じて自費診療にてラジオ派メスでの除去もご案内しておりました。
胼胝・鶏眼(たこ、うおのめ)
どこかの皮膚の一部が慢性の刺激をうけて角質層が厚くなる病気です。鶏眼(うおのめ)は中心部に固い芯があり、痛みを伴うこともあります。基本足の裏にできます。胼胝(たこ)は足の裏以外にも職業や生活習慣、癖などにより体のいたるところにできます。よく足の裏にできた際にイボと鑑別が必要になることがあります。また、ご自身で取り除こうとして傷から感染を起こしてしまうこともありますので、特に痛みや赤みを伴う場合は、皮膚科受診されることをお勧めします。治療としては保険診療にて削る処置や、角質を柔らかくする外用となります。骨の異常を伴う場合や、生活習慣や癖などの関与が強い場合は、難治になったり、再発も多くなります。足底に皮下腫瘍ができ、それにより表面が固くなってしまっていることもあります。原因の診断も行いながら、治療法を検討することが大切です。
脂腺増殖症
成熟した脂腺が増殖して隆起したものになり、顔面に好発します。典型例では黄白色で中心が少し窪んでいます。顔のイボとして受診される方が多いです。当院ではご希望の方に自費診療でラジオ派メスでの切除をご案内しております。再発しやすい点が注意が必要になります。多発されている場合はイソトレチノインの内服をご案内することもあります。
治療方法
液体窒素療法
液体窒素凍結療法は、一般的で標準的なイボ治療法です。
液体窒素をイボに直接当てることで、ウイルス感染細胞を凍結破壊します。
治療は2~4週間間隔で繰り返し行い、多くの場合数回の治療が必要になります。
治療後は一時的に水疱ができたり、内出血を起こすことがあります。お顔のいぼへの治療の場合は色素沈着のリスクが懸念されます。
外用薬治療
自宅でのサリチル酸外用や、当院では院内でモノクロ酢酸外用の併用療法を行っております。
液体窒素治療と併用することで、より効果的な治療が可能になる場合もあります。
ラジオ派メス治療
自費診療になります。ラジオ派メスを使用してイボを除去する方法です。
色素沈着をなるべく最小限にしたい方や、大きなイボや他の治療法で効果が得られない場合にご案内しております。
イボ除去に関するよくあるご質問
液体窒素治療は痛みがありますか?
液体窒素を当てる際に、冷たさとヒリヒリとした痛みを感じますが、治療時間は短く、我慢できる程度の痛みです。治療後も軽い痛みが続くことがありますが、通常数時間から数日程度で治まります。
何回くらいの治療で治りますか?
イボの大きさや部位、体質などによって異なりますが、一般的に3~10回程度の治療で完治することが多いです。足底疣贅や大きなイボは、より多くの治療回数が必要になる場合があります。
治療後に再発することはありますか?
適切な治療により完全にウイルスが除去されれば、同じ部位での再発はほとんどありません。ただし、別の部位に新たなイボができる可能性や、治療が不十分な場合の再発もあるため、完治まで継続的な治療が重要です。
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当院は綺麗な内装で患者様がリラックスできる雰囲気となっています。またお通い易いように下北沢駅から徒歩1分の好立地にあります。
当院には医学博士や、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本美容外科学科認定美容外科専門医(JSAPS)、精神保健指定医などの専門医が在籍しています。そのため、あらゆる肌のお悩みや美容のお悩みに対応することができます。また当院の特徴としては保険診療だけでなく美容診療も行えるため、幅広いハイレベルな医療をご提供することが可能です。親しみやすいクリニックなので些細なお悩みでも一度ご相談にいらしていただければと思います。土曜日も診療しています。
住所
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-26-8
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交通
京王井の頭線 / 下北沢駅西口(北側) 徒歩約1分
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診療時間:10:00 ~ 19 : 00(最終受付 18 : 30 )
休診日 /水曜日・日曜日・祝日
このページの監修医

副院長
保坂千恵子
経歴
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2009年
東北大学医学部医学科卒業 -
2011年
神戸大学医学部附属病院皮膚科 -
2019年
神户大学大学院医学研究科(博士課程)修了 -
2023年
はなふさ皮膚科三鷹院院長 -
2025年
下北沢スキンクリニック勤務
資格
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 医学博士
所属学会
- 日本皮膚科学会
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