ワキガ手術 (皮弁法)

腋臭症(ワキガ)とは、簡単に言うと、臭いにより社会生活に問題を引き起こす遺伝性疾患 (ABCC11遺伝子)。日本人の10人に1人が悩む、メジャーな病気と言えます。

どのような治療法があるのか?という点ですが、皮弁法・吸引法・ミラドライ・ビューホット・超音波法などが知られています。前者2個は保険内手術ですが、それ以外は自費治療となります。当院では、従来から行われており治療実績の多い皮弁法を行っております。

ワキガ治療をオススメしたい方

・強い体臭に悩んでいる方

・ワキ汗が多く、ベタベタしている方

・洋服の黄ばみが気になる方

ワキガ治療のメリット

・嫌な臭いを抑えることができる

・ワキ汗量を減らすことができる

・洋服の黄ばみを減らすことができる

SSCでのワキガ治療の特徴

・治療実績の多い、皮弁法を採用。術後のリスクを抑えるため、通常は片側ずつ行います。

・保険適用なので、治療にかかる費用を抑えることが可能

・専門医が、手術からアフターケアまでトータルサポート

 

臭いのメカニズムとは?

ワキの皮下にはアポクリン腺、エクリン腺、皮脂腺があります。

アポクリン汗腺から出る汗には脂肪酸が含まれます。脂肪酸は、皮膚表面の細菌によって分解され、3メチル2へキセノイン酸となり、これが臭うといわれています。ワキガの人はアポクリン腺が大きくて、その数も多く、分泌量も多い傾向があります。また、エクリン腺から汗が大量に出る状態を多汗症と呼びますが、腋臭症は多汗症を併発していることもしばしばあります。

治療のターゲットを理解する

治療のターゲット層は共通していて、真皮と皮下脂肪の境目になります。赤枠層には、エクリン腺・アポクリン腺の重要部分が存在しています。この領域を治療すると、ワキガを改善させることができるのです。

治療方針

生活上での注意点

まずは以下に挙げる7つの注意点を改善した上で治療に臨むことが大切です。

①こまめにシャワー浴びる

②薬用石鹸を使用する

③日中、アルコール綿で拭く(皮膚の弱い方は注意)

④制汗剤は皮脂・細菌が減った上記で使用する

⑤除毛する

⑥天然素材の衣類にする

⑦生活リズムを整える

皮弁法手術手順

①ワキの有毛部をマーキングします(アポクリン腺は、同部に存在します)。切開線は1本または2本ですが、マーキングしたサイズによります。

②局所麻酔をします。

③マーキング部の皮下脂肪組織、アポクリン腺を切除します。

④ドレーン挿入、タイオーバー固定、綿花圧迫、包帯固定をします。

術後について

通常、術後2日目にドレーン抜去・5日目に固定解除・7日目に抜糸という流れになります。

キズアトケアと臭いチェックのため、少なくとも術後1ヶ月までは通院いただいております。

まとめ

・施術時間 : 約45分 (片側)

・ダウンタイム : 施術部の安静は必須で、約2週間程はワキを締めて生活することが大切です。

・主なリスク : 血腫、感染、皮膚壊死、色素沈着、など。

・麻酔 : 局所麻酔

・シャワーや入浴 : シャワーは翌日から可だが、創部を濡らすことは禁止。全身を洗えるのは抜糸後から。つまり、入浴は抜糸後からは可能。

料金

料金表ページをご参照いただくか、直接お問い合わせください。

よくあるご質問

Q1 : ワキガの手術をすると、他の部位の汗が増えるのですか?

A1 : 増えません。

ETS(胸腔鏡下交感神経節遮断術)治療後には、治療対象の発汗が抑えられる代わりに他部位の汗が増えることがあります。この現象は代償性発汗と呼ばれています。

Q2 : 臭いは完全に無くなりますか?

A2 : アポクリン汗腺を全て取り除くことは不可能、つまり臭いを完全に無くすことはできないと考えています。しかし、臭いの減少により、多くの患者さんに満足していただいております。

Q3: 脱毛効果もあるのですか?

A3 : ボトックス注射以外では、個人差ありますが、ある程度の脱毛効果を期待できます。

Q4 : ワキ以外にも、ワキガはあるのですか?

A4 : 乳輪・VIOにもワキガはあります。

Q5 : ワキガ手術の麻酔法は?

A5 : ワキは、通常、局所麻酔で行います。乳輪単独の場合も範囲が狭いため、局所麻酔で足りるでしょう。

しかし、VIOは麻酔散布にかかる負担が大きいため(敏感部位のため、痛みを強く感じる)、静脈麻酔を併用します。

Q6 : 汗は、完全に無くなりますか?

A6 : 答えは、完全には無くなりません。ワキの皮膚には、水分も必要ですし、多汗が改善されるイメージ。アポクリン腺と同様に、全てのエクリン腺が破壊される訳ではない様です。

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