内反症に対する手術
逆さまつ毛とは?
本来は外側に向かって生えているハズのまつ毛が、何らかの原因で内側 (眼球の方向) を向いてしまっている状態を指します。なお、逆さまつげには、上睫毛内反と下睫毛内反の2種類があります。
こんな症状、ありませんか?
逆さまつ毛は、目に何も症状がなければ、そのまま放置しておいても構いません。
しかし、マブタがゴロゴロする、涙や目ヤニが増える、目が充血する、まぶしく感じる…といった角膜刺激症状が出現したら、結膜炎や角膜炎を起こしている可能性が高いです。
そして残念ながら、角膜が何度も傷つくと、白濁して視力が落ちることもあるので、注意が必要です。
治療について
様子見でもよい?
特に、乳児期のまつ毛は、細く柔らかいため刺激や痛みは生じません。また、年齢が上がると、まつ毛が外を向いて改善することが多いのも事実です。乳幼児期の睫毛内反の発生頻度は約20%、就学前には半減、中高生では数%まで低下するという報告があります。
治療対象となる方は?
3歳以上で、角膜刺激症状のある方が主な対象となります。
手術方法は?
上睫毛内反の場合。結論から言えば、二重を作ることにより、まつ毛の向きを外側に向けることができます(内反を改善させることが可能です)。内反の程度によって、埋没法か切開法かを選択します。
下睫毛内反の場合。基本的には、切開法を選択します。
ただし、これらの方法のみでは、内眼角部(マブタの内側)の矯正が不十分または数%の再発があるため、内眼角形成術を併用することがあります。
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