脂肪吸引
「痩せたい」とダイエットを頑張っているあなたへ。次のような悩み、抱えていませんか?
- 細身のズボンを履けるようになりたい
- お腹のくびれを取り戻したい
- 半袖を着こなしたい
- 逆に筋肉が付いてしまい、太って見える
「痩せよう!」と努力することは、とても素晴らしいことです。
しかし、切らないダイエットには、限界があるのです。確実な変化を出すには、やっぱり脂肪吸引をオススメします。
脂肪吸引とは?

脂肪吸引とは、体の各部位に蓄積した、皮下に存在する脂肪細胞を取り除く医療行為です。これにより、体や顔のシルエット(輪郭)を整えることが可能です。
“なぜ、脂肪吸引が必要なのか?” を理解するには、脂肪細胞について知ることが大切です。
脂肪細胞のお話
脂肪細胞は、産まれた時には、限られた数しか存在しません。しかし、思春期までに200-300億個まで増加し、その後は増えずに一定化します。数は増えないのですが、1つの脂肪細胞は約1000倍まで膨らむ能力を持つようになります。人によっては、脂肪細胞が肥大化し、体や顔のシルエット(輪郭)を崩してしまいます。
カラダに存在する脂肪は、2種類に大別されます。それぞれ内臓脂肪・皮下脂肪と呼ばれます。
皮下脂肪は2種類に小別され、浅脂肪(Superficial Fat : SF) ・深脂肪(Deep Fat : DF)と呼ばれます。
さて、SFとDFには、どのような違いがあるのでしょうか?

外胚葉由来であるSFは、血流に富み、ダイエットに反応します。一方、中胚葉由来であるDFは、血流に乏しく、ダイエットには反応しません。
部位的なことを書くと、SFは全身に万遍なく存在します。しかし、DFは斜線部(下図参照)に限られています。特に、”顔・胸・大転子(お尻の凹み)には、DFは存在しないこと” を知ることが大切です。

脂肪吸引が必要な理由
ダイエットを成功させるには、何が必要なのでしょうか?
ポイントは、筋肉を太らせること無く、物理的な脂肪除去または脂肪壊死で、皮下脂肪を減量させることです。
残念ながら、脂肪壊死させるためには、相当な熱量を何度も加える必要があります。
これって現実的な治療法とは言えませんよね…
脂肪吸引は、1回でDFを物理的に除去するため、確実な変化を出すことが可能です。
脂肪吸引術の流れ
①目的部位のデザイン

脂肪吸引を予定している部位に、等高線を描きます。
仕上がりをイメージしつつ、デザインしていきます。
腹部の場合、このようにデザインします。
②麻酔

脂肪吸引するためには、”ボーッとした状態を作り、痛みを取ること” が大切。
これを叶えてくれるのが、静脈麻酔と局所麻酔の併用です。点滴から眠る薬を投与した後、ボーッとした状態で局所麻酔を撒いてしまいます。
③ 脂肪の吸引
DFエリアでは、大きい粒の脂肪をしっかりと吸引します。そして、SFエリアでは、浅い層に存在する小さな粒の脂肪を慎重に吸引します。
カタチをみつつ、仕上げていくイメージです。

1つの吸引部位に対して、様々な方向から吸引します。これを criss crossing (クリスクロッシング)と呼びます。
図のように面で吸引すると、均一に仕上げることが可能となります。

また、断面図でみると、脂肪層の中に網目状のトンネルができています。
④ 確認、創部縫合閉鎖、吸引部の圧迫
脂肪吸引術は、”吸引したら完結” ではありません。少なくとも3ヶ月間、吸引部を均一に圧迫し、仕上げていくことがポイントです。具体的 に書くと、翌日まで包帯圧迫・それ以降、圧迫着を24時間着用します。術後1週間目で抜糸し、それ以降、圧迫着を12時間着用します。顔は1週間、ボディは3ヶ月間の着用を推奨しております。
なお、経過中は、筋肉痛の様な痛み・内出血・むくみが出ます。
当院の脂肪吸引、3つの特徴
- 患者さんのご要望を活かした、デザイン
- 痛みに最大限配慮する、リラックス麻酔法
- 左右差とボコ付きに注意する、オリジナル吸引法
それぞれを解説していきます。
患者さんのご要望を活かした、デザイン
脂肪吸引デザインには、基本的なカタというものが存在します。しかし、「こういう感じになりたい」というイメージは、患者さんによって異なります。
当院では、基本的なカタを軸に、患者さんのご希望をデザインに落とし込む努力をしていきます。
痛みに最大限配慮する、リラックス麻酔法
脂肪吸引を行う上で、麻酔はとても大切です。麻酔に強い方もいれば、弱い方もおり、本当に様々なのです。
当院では、患者さんに応じ、麻酔の深さを調節していきます。
また、痛みに関しては、最大限配慮します。局所麻酔液を中心に、5種類もの痛み止めを用意して適宜使用していきます。
左右差とボコ付きに注意する、オリジナル吸引法
脂肪吸引の失敗例といえば、目立つ左右差・ボコ付き、ヤケド・吸引部全体の色素沈着などが挙げられます。吸引部に異常な熱を加えたり、吸引する深さ(層)を間違えると、このような異常が確実に起きてしまいます。
当院では、完全自動化した吸引法で、ナチュラルに仕上げる技術を磨いております。
辛いダウンタイムを乗り越える秘訣
どんな手術でも、ダウンタイムは出ます。脂肪吸引も例外ではなく、2週間程度は覚悟が必要です。
「少しでもダウンタイムを楽に過ごしたい…」という方のために、当院ではPIAMO という機械を用意しております。簡潔に書くと、むくみ改善効果・脂肪吸引部位の引き締め効果の2つがあります。
程よい温度でマッサージするので、辛いダウンタイムにピッタリです。
まとめ
- 施術時間:30分~4時間(部位によります)
- ダウンタイム: 腫れ・内出血は2週間程度。完成の1つの目安は3カ月です。
- 主なリスク:左右差、凹付き、色素沈着、感染など
- 麻酔:静脈麻酔または全身麻酔
- シャワーや入浴:シャワーは翌日より可能です。体の脂肪吸引をされた方は、抜糸まで(1週間)入浴をさけシャワー浴にしてください。
- 注意事項:圧迫着を適切な方法で一定期間装着することでダウンタイムの軽減や仕上がりの綺麗さに繋がります。
症例写真

下北沢スキンクリニックではモニターを募集しています。詳しくはお問合せください。
料金
脂肪吸引の料金・費用についてご案内いたします。顔・ボディの1部位当たりの料金は、エリアごとに異なっております。
また、お得なセット価格やモニター価格もご用意しております。
各部位や施術の詳細に関しては、下記脂肪吸引の料金表ページをご参照いただくか、直接お問い合わせください。
よくあるご質問
ヘモグロビン値が高いと、脂肪吸引を断られる理由って何ですか?
ヘモグロビン(Hb)とは、血液内の血色素量です。これが高いと、脱水症・多血症が疑われます。
脂肪吸引術はカラダに多大なる負荷をかけます。Hbの高値は、静脈血栓症のリスクを上げてしまいます。
リスクが勝ると判断された場合、お断りされる可能性があると思います。
顎下脂肪吸引を考えているのですが、死亡事故も多いと聞きます。死亡事故の大半は、血管の損傷によるものでしょうか?また、細い人よりも太い人の方が死亡事故の割合は高いのでしょうか?
まず、死亡事故の詳細については、分かりません。
確かに、顎下脂肪吸引部位の周囲には顔面動静脈という太い血管が存在するため、吸引する層を間違えると出血のリスクはあります。
最後に1つ。太い方の方が、麻酔(静脈麻酔や全身麻酔)に対するリスクは上がります。
脂肪吸引後のボコ付きが心配です。これは技術によるもの? 術後のケアによるもの?
ボコ付きは、主に、技術的な問題だと思います。手術部位のデザイン・吸引時に手を当てた感覚で、ボコ付き予防します。部位によっては、ボコ付くリスクが高いため、術後の圧迫が大切となります。
全身を一気に脂肪吸引、出来ますか?
1つの目安として、” 1回の脂肪吸引では、体重の5%脂肪量” というのがあります。体重50kgの場合、脂肪量2.5Lとなりますね。
全身を希望される場合、結果をしっかり出すためには、分割して吸引することをオススメします。分割方法は、患者さんの予定・ライフスタイルを最優先に、一緒に考えていくのが良いですね。
脂肪吸引に適した季節・タイミングは?
「やりたいと思った時に、やる!」がベストですが、答えになっていませんよね。
術後の圧迫を考えると、10月から3月が最適でしょう。ただ、個人の都合もあるでしょうから、その限りではありませんよ。どの季節に吸引しても、結果は大きく変わりませんので安心して下さい。
また、ダイエット(運動・食事・飲み薬etc)を頑張ったけど痩せずに悩んでる方に向いてるでしょう。
手術が終わった後、血栓が出来やすいと聞きました。どんな感じでしょうか?
結論から言うと、血栓についての心配は不要。理由として、脂肪吸引術は短時間で終わる上、術後早期から歩くことができるからです。また、脂肪吸引により血栓のできるリスクは、極めて低いと考えます。
顔の脂肪吸引後、凹んだ筋が目立つようになりました。コレって改善できますか?
部分的に、過剰に脂肪を吸われたことによる、 陥没変形でしょう。改善法として、ヒアルロン酸or脂肪注入があります。皮下組織が薄い状態のため、脂肪注入の方がナチュラルに仕上がるとは思います。
僕の胸、ふっくらしてきて恥ずかしいんです。女性だったら、いいのですが。どうにか出来ませんか?
“ふっくら” の正体を把握することが大切です。この正体は、通常、乳腺や脂肪のいづれかとなります。詳しくは、超音波またはCTを用いると、正確に判定できることが可能です。
治療法は、脂肪吸引または乳腺組織切除、もしくは両方となります。
脂肪吸引すると、体脂肪率は変わるの?
体脂肪率とは、身体の中で脂肪が占める割合のこと。脂肪には、内臓脂肪だけでなく皮下脂肪も含まれます。
つまり、体脂肪率とは、体脂肪量➗体重✖️100で計算できます。
脂肪吸引では、皮下脂肪を吸引します。 計算式的には、体脂肪率にも変化出てくる筈ですね。
ホホアゴの脂肪吸引で、変化出ない症例って、どのくらいですか?
ホホアゴ症例では、直後の大きな変化は分かり難いかもです。「直後から変化を出そう」と吸いすぎると、悪い意味で変化してしまい、修正地獄に陥ります。経過に関しては、長い目で見てもらえると嬉しいです。
昨今、流行りの圧迫無しの顔脂肪吸引。たるみなどのデメリットはないのでしょうか?
“なぜ、圧迫する必要あるのか?” に直結する問題ですよね。術後の、油断した隙に現れる浮腫・内出血に対応するため、少なくとも24時間は圧迫するべきではないでしょうか?欲を言えば、3日間は続けたいところです。また、糸を挿入する場合には、圧迫期間を短くできる可能性があります。
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