脂肪注入
脂肪注入とは?

脂肪注入とは、ご自身の脂肪を利用して、ボリュームアップ及びテキスチャー改善を図る施術です。まず、自分の脂肪を利用するためには、カラダの各部位から脂肪採取する必要性があります。採取した脂肪を加工した後、必要部位へ注入するのです。
脂肪注入といえば脂肪豊胸が有名ですが、これだけではありません。
脂肪注入できる4部位と2つの効果
「異物感なくナチュラルに変化を出したい」という希望を叶えるには、脂肪注入が適してます。

①バストをサイズアップさせ、ハリを出したい
②お尻外側の凹みを改善して、すらっと長い脚にしたい
③手の甲を、ふっくら若返らせたい
④オデコやコメカミをふっくらさせたい・目の下のクマを改善したい・ホホのコケを改善したい・法令線を改善したい・マリオネットを改善したい
こういった悩みに対し、当院では、胸部・臀部・顔・手の甲への脂肪注入をオススメしております。
脂肪注入による2つの効果とは、膨らみと美肌です。
もともと顔面に存在しない、”深い”タイプの脂肪を注入することで、凹んだ部位を改善させることができます。
そして、加工した脂肪には ”脂肪幹細胞”が含まれています。このエキスは、皮膚を若返らせる効果を持っているとされ、美肌をもたらします。
効果期間は、注入部位によって異なりますが、正着すれば一生物です。
脂肪注入術の流れ
①目的部位のデザイン

脂肪吸引する部位・脂肪注入する部位をデザインします。仕上がりをイメージして、詳細にデザインします。
②麻酔

脂肪吸引注入部位や量によっては、静脈麻酔を併用します。顔は、局所麻酔で行うケースが多いです。しかし、胸部や臀部は、殆どのケースで静脈麻酔を併用します。
③ 注入用脂肪の採取・加工・注入
当院オリジナルの方法で加工し、脂肪を注入します。
当院のオリジナル技術
– 脂肪の採取と加工-
- オリジナル脂肪吸引
- 3種類の注入用脂肪を作成
- ミルフィーユ状の脂肪注入術
それぞれを解説していきます。
オリジナル脂肪吸引
当院での脂肪吸引の特徴は、次の3つです。
患者さんのご要望を活かしたデザイン、痛みに最大限配慮するリラックス麻酔法、左右差とボコ付きに注意するオリジナル吸引法。
脂肪吸引については、別ページで詳しく解説していますので、こちらを参考にしてください。
脂肪は、吸引した段階で程よく砕かれていると、注入に最適となります。

このため、カニューレは、注入に最適の、穴が細かいタイプを使っていきます。
3種類の注入用脂肪を作成

注入するエリア・深さによって、脂肪の質を変えることが大切です。
脂肪の質とは、次のようなイメージ。
吸引直後の、ゴロゴロした脂肪。これを砕いたドロドロした脂肪。さらに砕いたサラサラした脂肪。
当院では、脂肪注入に特化した器具を用いて、3種類の注入用脂肪をオリジナル作成します。
ミルフィーユ状の脂肪注入術

ミルフィーユって何層にも分かれていますよね。
当院では、ミルフィーユみたいに積み重ねるイメージで脂肪注入していきます。
注入する部位により、深さや量は変動します。
脂肪注入における2つのリスク
主なリスクは、シコリと凹凸の2つでしょう。
1つ目のリスクであるシコリ。これは、術後3ヶ月以内の、注入エリアの硬結とは区別するように気をつけましょう。いわゆるシコリは、術後3ヶ月以降の、ある程度落ち着いた時期に気付かれます。皮膚をグッと押すと、コリコリとした腫瘍の様に触れる感じです。残念ながら一定の確率で発生すると言われています。臨床的には、エコーで確認できるので、お悩みでしたら当院にいらしてください。
2つ目のリスクである凹凸。これは、浅いエリアに適量以上注入すると、起きてしまいます。脂肪はヒアルロン酸の様に溶かせないため、外科的切除術が必要になります。こちらも、お悩みでしたら当院にいらしてください。
まとめ
- 施術時間 : 30分~1時間 (脂肪吸引は除く)
- ダウンタイム: 腫れ・内出血は2週間程度で落ち着きます。生着には3ヶ月ほど要します。
- リスク: しこり、凹凸、感染など
- 麻酔 : 局所麻酔で完結できます。痛みが心配な方は、静脈麻酔をオススメします。
- メイク・洗顔 : 当日より洗顔可能です。2.3日は脂肪注入部の傷跡を避けてメイクをお願いします。
- シャワー・入浴 : シャワーは翌日より可能です。体の脂肪吸引をされた方は抜糸まで入浴をさけシャワー浴にしてください。
- 術後の注意点 : 注入箇所は、脂肪が安定する3カ月間、強く押したりマッサージしないようにお願いします。
症例写真

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よくあるご質問
脂肪注入の定着率は、どのくらいでしょう
定着率は、一般的に30-80%と幅広いです。何故かと言うと、術後の安静・冷却、喫煙の有無・注入部位によって、かなり左右されるためです。つまり、動く部位や血流を悪くする行為は、正着率を下げてしまいます。
一方で、脂肪注入で影のでき方が変わるだけでなく、皮膚感も変わります。生着率とは違った意味合いで効果を実感できるのではないでしょうか?
最初の注入量よりも50-60%になるイメージですが、目の下・ゴルゴラインの注入量を教えてください。
生着率に関しては、個人差の大きい部分はだと思っています。目の下・ゴルゴライン共に、1部位片側2-3cc (トータル4-6cc)という感じで入れてます。
脂肪注入したのですが、盛り上がってシコリっぽくなってます。修正することは可能ですか?
注入部位は、施術後3ヶ月ほど、硬く触れることがあります。同時に、脂肪は幾分吸収されるため、盛り上がりが軽快していくことが多いです。特に、”シコリ” という表現は慎重に使いたいですね。さて、切らない修正法としては、ステロイドが効果的であるのは間違いないです。しかし、感染を起こしている状況で使うと、逆に悪化させてしまいます。また、皮膚にも影響を及ぼすため、毛細血管を透見させたり、凹ませてしまいます。
注入する脂肪に、人工的な成長因子(フィブラスト)を加えると、良いですか?
結論から言うと、シコリ形成のリスクが上がるため、オススメできません。フィブラストは、難治性皮膚潰瘍に用いられる薬であり、パワーが非常に高く、良い薬です。しかし、美容目的で用いると、過剰なコラーゲン増殖を来たし、シコリのようになってしまうケースがあります。
脂肪豊胸後、脂肪吸引した部分にピアモ(チェロ)すると、脂肪の生着率が下がりますか?
ピアモ(チェロ)を行うと、”カラダの代謝が上がるため、注入脂肪の生着が下がる” という考え方があるようです。しかし、経験上、吸引部のダウンタイム軽減に良いのと、注入脂肪の生着には影響を及ぼしてるように感じません。
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