サブシジョン

SUBCISION FOR ACNE SCARS

ニキビ跡の深さと硬さを見極める
サブシジョン・カスタマイズ治療

当院では、凹みの深さ・癒着・表面の硬さ・治療経過に応じて、2つのカスタマイズ治療を使い分けます。

医師によるニキビ跡の診察
3Dカメラ LifeViz

医師の診察と3D撮影に基づく治療設計

ニキビ跡は、凹みの形や深さ、皮膚の硬さ、癒着の程度が一人ひとり異なります。当院では、医師が肌の状態を丁寧に診察し、必要に応じて3Dカメラで凹凸を立体的に撮影・記録します。診察所見と画像をもとに治療法を組み立て、治療前後の変化も同じ条件で確認していきます。

ニキビ跡の凹みは、表面だけの問題ではありません

クレーター状のニキビ跡では、炎症後にできた線維性の組織が皮膚の表面を深部へ引き込み、癒着していることがあります。レーザーで肌表面の入れ替えを促すだけでは変化が乏しい場合、この「下から引っ張る力」をゆるめる治療が必要です。

サブシジョンは、尖針やカニューレなどの鈍針を皮膚の下へ挿入し、凹みの原因となる線維性組織を物理的に切り離す治療です。癒着を解除して皮膚が持ち上がりやすい環境をつくり、その後の創傷治癒によるコラーゲン形成も利用して、凹みを目立ちにくくしていきます。

ニキビ跡の癒着、サブシジョン、コラーゲン再構築の3段階模式図

ニキビ跡のタイプと治療方法

ニキビ跡の凹みは一種類ではなく、複数のタイプが混在していることがほとんどです。当院では、凹みの形だけでなく、癒着の強さ、皮膚の厚み、赤みや色素沈着、毛穴・肌質も含めて診察します。

アイスピック型、ローリング型、ボックス型のニキビ跡
タイプ特徴と治療の考え方
アイスピック型細く深い凹み。浅いタイプはキュアジェットによるマイクロサブシジョン、深いタイプは尖針によるニードルサブシジョンを検討します。
ローリング型なだらかで広い凹み。主にカニューレを用いたニードルサブシジョンで、比較的深い層の癒着を解除します。
ボックス型境界がはっきりした凹み。浅いタイプはキュアジェット、深く表面が硬いタイプはニードルサブシジョン(尖針またはカニューレ)とアブレイティブ・ピコフラクショナルを検討します。

※実際には複数の型が混在することが多く、瘢痕の深さ・癒着・表面の硬さを診察して組み合わせを決定します。

カスタマイズ治療を構成する3つのアプローチ

1|針によるサブシジョン

当院では、癒着の深さや広がりに応じて、尖針とカニューレなどの鈍針を使い分けています。どの深さにある癒着を解除したいかを診察で見極め、器具と剥離する層を選択します。

尖針|真皮下層〜皮下組織浅層の癒着へ

真皮下層から皮下組織の浅い層にある、比較的細かく限局した癒着を剥離したい場合に使用します。瘢痕の辺縁や、浅い位置で皮膚を引き込んでいる線維性組織を狙って操作しやすいことが特徴です。

鈍針(カニューレなど)|比較的深い皮下組織の癒着へ

比較的深い皮下組織にある癒着を、広い範囲で剥離したい場合に使用します。組織の抵抗を確認しながら進め、深い層で皮膚を引き込んでいる線維性組織へアプローチします。

2|アブレイティブ・ピコフラクショナル

サブシジョンが真皮深層〜皮下にある線維性の癒着を剥離する治療であるのに対し、アブレイティブ・ピコフラクショナルは、主に表皮〜浅い真皮へ微細な損傷点をつくり、肌表面の凹凸、毛穴、瘢痕辺縁の質感を整える治療です。両者は作用する深さと役割が異なります。

ピコ秒という非常に短いパルスで高いピークパワーを集中的に照射すると、レーザー誘起光学破壊(LIOB)により表皮内に微細な空洞・損傷帯が形成されます。この微細な表皮損傷は時間とともに排出され、修復過程を通じて表皮の入れ替えと真皮のコラーゲン再構築を促します。

ピコフラクショナルによるLIOBの模式図

ピコ秒レーザーの集中的な光音響作用により、表皮内に点状の微細空洞が形成されるイメージ。

  • 表皮〜浅い真皮:瘢痕辺縁、毛穴、ざらつき、浅い凹凸へアプローチ
  • 短いパルスによる光音響作用を利用
  • 深い癒着そのものを剥離する治療ではないため、必要に応じてサブシジョンを併用
PIH(炎症後色素沈着)について
アジア人25例を対象とした左右比較試験では、フラクショナル1064nmピコ秒レーザーとフラクショナルCO₂レーザーは萎縮性ニキビ跡に対して同程度の改善を示し、PIHはピコ秒レーザー側では認められず、CO₂レーザー側では6例(24%)に軽度のPIHが生じました。別のアジア人20例のアブレイティブ・ピコ秒レーザー研究でも、3回治療後にPIHは認められませんでした。ただし、PIHの可能性がゼロになるわけではなく、機器・波長・設定・肌質によってリスクは異なります。

3|キュアジェットによるマイクロサブシジョン

キュアジェットは、高速のジェットで薬剤を皮膚内へ届ける針を使わない注入機器です。接触照射により薬剤が真皮内で広がる際の圧力で、細かな線維性組織をほぐす「マイクロサブシジョン効果」と薬剤導入を同時に行います。

  • 針を皮下で大きく動かさず、狙った凹みにピンポイントで照射
  • 浅いボックス型や、小さく限局した凹みに検討
  • 強く深い癒着では、針によるサブシジョンの方が適する場合がある
針によるサブシジョン
針によるサブシジョン
CUREjetによるマイクロサブシジョン
CUREjetによるマイクロサブシジョン

当院の2つのカスタマイズ治療

サブシジョン単独でも癒着を解除できますが、実際のニキビ跡には、深い癒着、浅い凹み、ボックス型の硬い瘢痕辺縁、毛穴やざらつきなどが混在しています。ダウンタイムを確保できる方には、複数の問題へ同時にアプローチできるカスタマイズ治療をおすすめしています。

カスタマイズ治療1|深い凹みを集中的に治療

ピコフラクショナル
ピコフラクショナル
針サブシジョン
針サブシジョン
プルリアル
プルリアル デンシファイ

おすすめ:深く、表面の硬さが目立つボックス型が多数ある場合。深い癒着、硬い表面・瘢痕辺縁、剥離後の組織へ一度にアプローチします。

カスタマイズ治療2|浅い凹凸の仕上げと肌質改善

キュアジェット
キュアジェット
針サブシジョン
針サブシジョン
ジュベルック
ジュベルック

おすすめ:浅い凹みが中心の場合、または治療1を数回行った後の仕上げ。浅い凹凸を細かく治療しながら、肌質改善も目指します。

どの治療が自分に合う?

深く、表面の硬いボックス型が多い

カスタマイズ治療1を検討します。アブレイティブ・ピコフラクショナル、針サブシジョン、プルリアルを組み合わせ、深い癒着と硬い表面の両方へアプローチします。

深いニキビ跡の模式図

浅い凹みが中心/深い凹みの治療後に仕上げたい

カスタマイズ治療2を検討します。キュアジェット、針サブシジョン、ジュベルックを組み合わせ、浅い凹凸を細かく治療しながら肌質改善も目指します。

浅いニキビ跡の模式図

症例写真

症例1|カスタマイズ治療1

Before|治療前
カスタマイズ治療1 治療前
1st session after|1回治療後
カスタマイズ治療1 1回治療後

サブシジョン・ピコフラクショナル・プルリアル

症例2|カスタマイズ治療2

Before|治療前
カスタマイズ治療2 治療前
1st session after|1回治療後
カスタマイズ治療2 1回治療後

キュアジェット・ジュベルック

治療の流れ

  1. 診察・撮影:ニキビ跡のタイプ、癒着の範囲、肌状態を確認し、治療計画をご提案します。
  2. 麻酔・準備:治療内容に応じて麻酔クリームや局所麻酔を使用します。
  3. 施術:適応に合わせてサブシジョン、レーザー、薬剤導入を行います。
  4. クーリング・ご説明:施術後の状態を確認し、ご自宅でのケアと次回の目安をご案内します。
  5. 経過診察:必要に応じて経過を確認し、次回の治療内容を調整します。

ダウンタイム・リスク

  • 赤み、腫れ、痛み、むくみ、内出血、点状出血、かさぶた
  • 一時的な色素沈着、色素脱失、毛包炎、ニキビの悪化
  • 感染、アレルギー、しこり、硬さ、左右差、凹凸の残存または変化が乏しい可能性
  • レーザーを併用する場合:熱傷、水疱、瘢痕形成など

症状の程度や経過には個人差があります。日焼けを避け、保湿と紫外線対策を行ってください。治療後に強い痛み、急な腫れ、膿、発熱などがある場合は、早めに当院へご連絡ください。

治療回数の目安

ニキビ跡治療は、1回で完全になくす治療ではありません。凹みの深さや範囲により、複数回の治療が必要です。まずカスタマイズ治療1で深い癒着や硬い表面を治療し、浅い凹凸が中心になった段階でカスタマイズ治療2へ移行することがあります。状態に応じて、最初から治療2をご提案する場合もあります。

料金

施術範囲や組み合わせにより料金が異なります。現在の料金は、公式ホームページの料金表をご確認ください。

料金表を確認する

よくあるご質問

Q. キュアジェットなら、針のサブシジョンは不要ですか?

A. いいえ。キュアジェットは微細な癒着へピンポイントで働きかけやすい一方、強く深い癒着では針によるサブシジョンが適する場合があります。両者は完全な代替ではなく、凹みの状態に応じて使い分けます。

Q. 2つのカスタマイズ治療は、どのように選びますか?

A. 深く表面の硬いボックス型が多い場合は治療1、浅い凹みが中心の場合や治療1を数回行った後の仕上げには治療2を検討します。実際には診察で癒着の深さや肌状態を確認して決定します。

Q. 1回で治りますか?

A. 多くの場合、複数回の治療が必要です。1回ごとの変化を確認しながら、治療方法や間隔を調整します。

Q. ダウンタイムはどのくらいですか?

A. 治療内容や範囲により異なります。赤み・腫れ・内出血などが出る可能性があるため、大切な予定がある場合は余裕をもってご相談ください。

ご予約・カウンセリング

当日施術までご希望の場合は、LINEチャットまたはお電話でご予約をお願いします。

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参考文献

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