アトピー性皮膚炎


医学博士
保坂 千恵子
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が全身に生じる皮膚疾患です。※個人差があります
乳幼児期から成人まで幅広い年齢層に見られ、適切な治療とスキンケアにより症状をコントロールすることが重要となります。
下北沢スキンクリニックでは、患者様お一人おひとりの症状や生活環境に合わせたアトピー性皮膚炎の治療を行っております。
アトピー性皮膚炎にお悩みの方は、どうぞお早めに皮膚科専門医にご相談ください。
当院は医学博士で日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が保険診療を中心に診察しています。
また、下北沢スキンクリニックは土曜日も診察しています。
アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下だけではなく、アレルギー体質などが複雑に関与することで引き起こされる、慢性的な皮膚疾患です。皮膚バリア機能の低下により、外部からの刺激に敏感に反応しやすいため、かゆみや炎症を繰り返します。ご家族に罹患されている方がいると、発症しやすく、また気管支喘息やアレルギー性鼻炎、結膜炎などの症状を併発することもあります。幼少期の皮疹のコントロールが不良であると、他の疾患を発症しやすくなると言われており、しっかりと治療していくことが大切です。特に幼少期は掻きむしって感染症を併発しやすいので、注意が必要です。体質などの遺伝的な要因に加え、環境要因(ダニ、花粉、食物アレルゲンなど)やストレス、生活習慣なども症状の悪化に関与することがあります。
原因が多岐にわたるため、良くなったり悪くなったりを繰り返していき、長期的なフォローアップが必要になります。
適切で継続的な治療により炎症を抑え、スキンケアでバリア機能を補うことで、症状の改善と予防を行うことが重要です。
アトピー性皮膚炎の主な症状
- 強いかゆみを伴う湿疹
- 痒疹と呼ばれる硬い盛り上がりのある皮疹が多発することもある。
- 皮膚の強い乾燥
- 皮膚の赤みや腫れ、ただれ
- 慢性化による皮膚の厚化や色素沈着
- 白内障や円錐角膜、網膜剥離の眼症状を合併することがある
アトピー性皮膚炎の治療内容
アトピー性皮膚炎の治療は、炎症を抑える薬物療法と、皮膚のバリア機能を回復させるスキンケアが基本となります。目標は、症状がないか、あっても軽度で日常生活に支障がない状態を目指します。
症状の程度に応じて、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏など、免疫抑制作用を持つ外用薬を使用し、炎症を効果的に抑制することが重要です。中途半端な外用でコントロール不良や副作用を起こさないようにすることが大切です。
かゆみを軽減するための抗ヒスタミン薬の内服や、皮膚の保湿を維持するための保湿剤も適切に併用します。また、衣類や化粧品、金属、整髪料など疑われる悪化因子があり、それらを除去可能な場合は、避けることが必要になります。再燃と寛解を繰り返す皮疹に対しては、治療によって寛解後も少量のステロイド外用や、ステロイド以外の抗炎症外用薬により、寛解状態を維持するプロアクティブ療法もご案内しておりました。
重症例では、免疫抑制剤の内服や生物学的製剤による治療も検討し、患者様の症状に最適な治療を行う必要があります。
アトピー性皮膚炎の治療における注意点

アトピー性皮膚炎は慢性疾患であるため、継続的な治療と生活環境の改善が重要になります。
症状が改善したからといって治療を中断すると、再び悪化する可能性がありますので、アレルゲン(アレルギー物質)に注意して生活していただく必要があります。
医師の指導のもと、適切な薬剤を用法用量を守って使用し、定期的な診察を受けることで、症状の安定化を図ることが大切です。
アトピー性皮膚炎に関するよくあるご質問
アトピー性皮膚炎は完治しますか?
現在のところ根治療法はありませんが、適切な治療により症状をコントロールし、日常生活に支障のない状態を維持することが可能です。
ステロイド外用薬を長期間使用しても大丈夫ですか?
医師の指導のもとで適切に使用すれば、長期間の使用も可能です。症状に応じて薬剤の強さや使用頻度を調整し、適切なコントロールを行うことが重要です。
日常生活で気を付けることはありますか?
保湿ケアを欠かさず行い、皮膚への刺激を避けることが大切です。また、ストレスの軽減や規則正しい生活習慣も症状の改善には重要です。生活環境中から、できる限りアレルゲン(ダニ、花粉、ペットなど)を遠ざけるようにすることも大切です。
食事制限は必要ですか?
血液検査でアレルギーが確認された食物については制限が必要な場合があります。しかし、過度な食事制限は栄養バランスを崩す可能性もありますので、医師と相談して適切な対応を行うことが重要です。
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当院は綺麗な内装で患者様がリラックスできる雰囲気となっています。またお通い易いように下北沢駅から徒歩1分の好立地にあります。
当院には医学博士や、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本美容外科学科認定美容外科専門医(JSAPS)、精神保健指定医などの専門医が在籍しています。そのため、あらゆる肌のお悩みや美容のお悩みに対応することができます。また当院の特徴としては保険診療だけでなく美容診療も行えるため、幅広いハイレベルな医療をご提供することが可能です。親しみやすいクリニックなので些細なお悩みでも一度ご相談にいらしていただければと思います。土曜日も診療しています。
このページの監修医

副院長
保坂千恵子
経歴
-
2009年
東北大学医学部医学科卒業 -
2011年
神戸大学医学部附属病院皮膚科 -
2019年
神户大学大学院医学研究科(博士課程)修了 -
2023年
はなふさ皮膚科三鷹院院長 -
2025年
下北沢スキンクリニック勤務
資格
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 医学博士
所属学会
- 日本皮膚科学会
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