目の周りのぶつぶつ①

目の周りにあるぶつぶつが気になる、という方結構たくさんいらっしゃいます。いろいろな疾患が入り混じっているケースなどもあり、それぞれ対処法が異なります。よく見られる疾患を以下に挙げてみました。

・稗粒腫

・脂腺増殖症

・汗管腫

・エクリン汗嚢腫

・黄色腫

今回は稗粒腫についてコメントします。

稗瘤腫

直径1-2mmくらいの、白~黄白色の小さなぶつぶつです。目回りによくできやすく、頬やおでこにも見られます。後から出てきたものの多くは、何かしらの皮膚炎の後にできることが多くなります。体質と、摩擦などの刺激が重なってできると言われています。小児の場合は自然に消退する場合も多く、無治療経過観察という選択肢もよくご提案します。アトピー性皮膚炎がある方、花粉症で目回りの炎症が強い方など、湿疹が落ち着いたころに出てきてご相談うけることがあります。付属器や角化細胞が何らかの要因で破壊されることが原因と考えられています。炎症は放置せず、掻きむしらず、早めに治療することがやはり大切です。また、日焼けや、過度なスキンケアも原因になりやすく、肝斑治療でもよくお伝えするのですが、基本皮膚は擦らないことがとても大切です。メイクオフの時、「ふき取りシートでこすっておとす」は、肌質上問題ない方は簡便なアイテムな一つですが、もし稗瘤腫が多発していたり、肝斑ができやすい方は避けた方がいいスキンケアかもしれません。

病理学的には、粉瘤とほぼ同じ形態をとります。

治療方法

基本的には、注射針で中を圧出します。

大きさ的に難しい場合には、局所麻酔下に切除したり、保険外診療にはなりますが、レーザーで取る施術もご案内しております。

再発するリスクが高い方で、ベースに炎症性疾患がある場合は、その治療を行うこともとても大切です。また、加齢に伴う角質の代謝異常が隠れている場合は、ターンオーバーを促進するようなスキンケアの併用をご案内することもあります。

目回りのぶつぶつが何だろうと思ったらお気軽にご相談ください。

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