乾燥肌
あっという間に秋から冬のような気温気候になってきました。
最近お肌の乾燥による症状が原因の肌トラブルが増えた印象です。
乾燥肌は、それ自体はよく見られる皮膚の状態です。その状態が原因となり、湿疹などの皮膚疾患を引き起こす可能性があるので、病気の予防としてケアすることはとても大切です。広義の予防医学の一つとも言えます。角質層の水分量が10%を下回ると、落屑や硬化など形態的な変化をもたらすと言われています。気温や湿度、生活習慣などの外的要因と、ホルモン変化や基礎疾患などの内的要因が重なって引き起こされるので、特に季節の移行期は、外的な変化からお肌を守る必要性が出てきます。
予防的な意味合いが強いので、顔は保湿ケアの意識できても、体はついつい忘れがちですよね。下肢の乾燥による湿疹も、原因をお伝えすると、「乾燥でこんなひどい皮膚炎ができるんですね!」とびっくりされる方もいらっしゃいます。
保湿の重要性は理解していても、忙しい毎日、風呂キャンセル(お風呂に入らないということだそうです)の共感が増えたりする中で、体の保湿ケアの重要性を伝えられるのは、皮膚科に受診して来てくださった時くらいのように思っていますので、この時期はみなさんに保湿についてお話させていただいておりました。どのボディクリームが良いですか?というご相談には、コレ!と指定してしまいますと、医師としての啓蒙というより、セールストークみたいに聞こえて耳に届きにくくなってしまうことを避けたくて、まずは塗り心地などが、継続する習慣をつけやすいもの(さらっとしているものが良い、ポンプ式やスプレータイプが良い、など皆さんお好みいろいろだと思っています)、お肌につけて赤味などのトラブルがないことを条件として、お気に召された商品をお試しいただくことをご案内していました。皮膚科処方でお馴染みのヒルドイド、ヘパリン系の保湿剤も、軟膏類の方が保湿効果は高いですが、走り回るわが子に塗るにはスプレーで保湿するのが限界だったり、べたつきが苦手だったり、日常に落とし込むには一工夫がいるところです。塗るタイミングは、やはり入浴後の優しくタオルドライをした状態の、まだ水分を皮膚がしっとりと含んでいる状態に、塗布することがお勧めです。また、乾燥症状がつよい場合や、効果を上げたいときには、夜1回ではなく、朝のお着換えのタイミングなどにもう一度外用できると良いですね。
一瞬で全身を保湿してくれるようなアイテムやロボットがいれば、冬の皮膚トラブルはもっと減るのかもしれないと、近未来に期待です。
かゆみが出る前の、乾燥している状態でも、何かお肌のお悩みあれば、お気軽にご相談ください。