AGA

AGA(男性型脱毛症)による抜毛・薄毛で悩まれてる方、多いのではないでしょうか? このページでは、まずAGA4原因を取り上げます。その上で、AGAの進行を食い止める4つの対策を考えてみます。

AGAの病態

特徴的なAGA写真

AGA(androgenic alopecia)は、思春期以降の男性に多い脱毛症。前頭部・頭頂部に進行性の脱毛を生じさせる、という特徴があります。次のような流れで、発症すると言われています。

①テストステロンとαリダクターゼII(前頭部・頭頂部の頭皮に多くみられる酵素)が結合して、DHT(ジヒドロテストステロン)を産生。

② DHTを、毛包の男性ホルモンレセプターがキャッチし、脱毛因子TGF-βを産生。

③ TGF-βが、毛乳頭や毛母細胞の働きを抑制させます。

結果的に、抜け毛の本数が増え、頭髪全体のヘアサイクルが乱れます。

AGAの4原因

遺伝の影響

AGAを引き起こすメカニズムについて


高い確率で引き継がれる遺伝子情報は、5αリダクターゼの活性度と男性ホルモンレセプター感受性。AGAの方では、活性度や感受性が高いため、脱毛因子が効率的に産出される結果、薄毛になりやすいです。

血液循環の不良

毛髪と血液循環の不良について

毛髪の成長に必要な栄養は血液によって運搬されています。このため、血流が悪くなると頭皮に栄養が届きにくくなります。過度なストレス・喫煙・運動不足などは、頭皮血流を減少させる結果、薄毛になりやすいです。

皮脂の過剰分泌

毛髪と皮脂過剰分泌について

頭皮の皮脂量が増えると、毛穴のつまりが起きます。過度なストレス・脂っこい食事・誤った洗髪ケアは、頭皮の皮脂量を増やす結果、薄毛になりやすいです。

外的要因

毛髪と外的要因について

思いがけない習慣が、頭皮に負担をかけている可能性があります。ヘルメットや帽子による蒸れ・紫外線は、頭皮にダメージを与える結果、薄毛をもたらすかも知れません。

AGAを食い止める4つの対策

生活習慣を見直す

AGAと生活習慣について

これが1番基本となりますが、実際的には難しいことかも知れませんね。AGA治療の基本は、適度な運動・禁煙・脂っこくない食事です。

毛髪ケア用品を見直す

毛髪とそのケア用品

自分の頭皮に合う毛髪ケア用品を使うことは大切です。ネットで簡単に探すことができますよ!自分に合った、ヘアシャンプーや頭皮ローションを見つけましょう。

物理的な要因は取り除く

AGAを引き起こす物理的な要因

被り物による蒸れ・紫外線・過剰な頭皮ケアは、頭皮にダメージを与えてしまいます。

医療機関を受診する

上記の対策を頑張ってみたものの、改善が見込めないケースが多くみられます。そんな時、ぜひぜひ医療に頼ってください。

AGA治療

塗り薬 (Velartis)

下北沢スキンクリニックでは、Velartis (ヴェラルティス)という医療機関専売品のミノキシジル配合育毛ローションを採用。ミノキシジル以外にも有効成分が含まれ、リポソーム技術が使われていることも特徴です。

主成分のミノキシジルによる効果

毛周期、頭皮血流、毛包細胞に対して、良い効果をもたらします。つまり、「成長期の毛が増える」「休止期の毛が減る」「頭皮の血流が増加する」「毛包細胞が増殖する」という効果を示します。

ミノキシジル以外の有効成分

アデノシン・プロシアニジンB2・プロキャピルなどが含まれており、高い発毛効果が期待できます。

リポソーム技術

リポソームとは、リン脂質でできた何層にもなるカプセルの中に有効成分を閉じ込めて、人の体の中に確実に成分を届ける技術。リポソームカプセルに内包させることで、表皮の角質層を通過させ、皮膚のより深い層へ浸透させます。また、リポソームに包まれた各成分は少しずつ時間差で浸透していくため、持続的に効果が続きます。

副作用

初期脱毛、頭皮の赤み、痒み、かぶれ、など

内服薬

代表的なAGA内服薬の比較表

内服薬には、抜け毛を抑えるフィナステリド(商品名:プロペシア)・デュタステリド(商品名:アボルブ、ザガーロ)、発毛を促進させるミノキシジル(商品名:ミノキシジルタブレット)などがあります。

注射薬

代表的なAGA注射薬

前頭部・生え際のAGAは、なかなか改善してくれない現実があります。これには2つの理由が存在し、①頭皮が硬く、塗り薬が浸透しにくいため ②5αリダクターゼの分泌な高い部位であるためです。ここで登場するのが注射です注射剤には、ミノキシジルとHARGの2種類があります。


ミノキシジルにより、血流(赤線)改善。毛包(毛の根っこ)の血流が増えると、栄養(青丸)も増加。さらに、毛母細胞(緑丸)が活性化。

植毛

AGA以外の脱毛症

男性薄毛の90%は、AGA (男性型脱毛症)と言われています。AGA以外というと、脂漏性脱毛症や円形脱毛症。脂漏性脱毛症は、過剰皮脂による脂漏性頭皮炎を原因とする、脱毛症の1つです。治療のベースは、頭皮ケアの徹底と皮膚科外用薬の使用になります。円形脱毛症は、自己免疫疾患・アトピー素因・ストレスを原因とする、脱毛症の1つです。治療は、ステロイド注射、ステロイドや抗アレルギー薬の内服・外用となります。


: 脂漏性脱毛症、右 : 円形脱毛症

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