ルビースポット照射1回・1か月後の症例|通常写真と肌解析カメラで経過を確認
「シミ取りレーザーは何回も通う必要があるの?」「かさぶたが取れたあと、かえって濃くなることは?」――診察の際によくいただくご質問です。今回は、こめかみ付近のシミにルビースポット照射を1回行った症例について、照射から1か月後までの経過をご紹介します。
通常の写真と肌解析カメラの画像を掲載し、見た目の変化や治療後の経過をお伝えします。治療効果や経過には個人差があります。
※掲載写真は患者様の同意を得て掲載しています。写真は同一患者様の施術前と照射1か月後の比較です。
通常の写真で見る照射1か月後の変化
照射前は、目尻の外側からこめかみ寄りに、輪郭の比較的はっきりした茶色い色素斑が2つ見られました。診察では老人性色素斑(日光黒子)と判断し、目立つ2か所にスポット照射を行いました。
照射から1か月後の写真では、同じ部位の色素斑が照射前より目立ちにくくなっています。頬に点在する細かなシミやそばかすは今回の照射対象ではなく、写真にも残っています。

変化には、色の濃さや輪郭の見え方などが含まれます。1か月時点で、照射部位に目立つ炎症後色素沈着は認めませんでしたが、色素沈着が起こるかどうか、またその程度には個人差があります。
肌解析カメラで見る変化
肌解析カメラでは、撮影画像をもとにメラニンに関連する色の分布を表示できます。照射前後の画像を比べると、今回照射した部位の表示に変化が見られました。肌解析画像は診察の参考として用いるもので、メラニン量を直接測定する検査ではありません。画像の見え方は撮影条件や機器の解析方法にも影響されます。

頬には、今回照射していない細かな色素の表示も見られます。肌の状態を診察し、必要に応じてスポット照射、ルビーフラクショナル、ピコトーニングなどから治療方法を検討します。
ルビーレーザーのスポット照射とは
ルビーレーザーは、694nmの波長を用いてメラニン色素に反応させるレーザー治療です。色素斑の種類や状態を診察したうえで、照射する部位や設定を医師が判断します。
照射後、表皮にある色素は薄いかさぶたとなり、数日から10日ほどで自然にはがれ落ちることがあります。また、細かくなった色素は時間をかけて体内で処理されます。輪郭のはっきりした老人性色素斑ではスポット照射が選択肢になりますが、1回で十分に薄くならず、追加治療が必要な場合もあります。
照射後の一般的な経過
以下は一般的な経過の目安です。肌質や照射条件により異なります。
| 時期 | 肌の状態の目安 | 過ごし方 |
|---|---|---|
| 照射直後 | 白っぽく見えた後、色が濃く見えることがあります。赤みや熱感が出る場合があります。 | 指示に従って保護テープを使用します。 |
| 翌日〜数日 | 薄いかさぶたができることがあります。 | こすったり、無理にはがしたりしないでください。 |
| 約1週間〜10日 | かさぶたが自然にはがれ、薄いピンク色の肌が見えることがあります。 | 紫外線対策を続けます。 |
| 2週間〜1か月 | 赤みが落ち着いていく時期です。一時的な炎症後色素沈着が見られることもあります。 | 摩擦を避け、肌の状態を観察します。 |
| 1か月以降 | 色素沈着が生じた場合、数か月かけて変化することがあります。 | 気になる変化があれば診察をご相談ください。 |
スポット照射が向くシミ、慎重な判断が必要なシミ
- 老人性色素斑(日光黒子):輪郭の比較的はっきりした茶色の色素斑。診察のうえでスポット照射を検討します。
- そばかす・細かな色素斑:範囲や数により、スポット照射のほかルビーフラクショナルやピコフラクショナルなどを検討します。
- 肝斑:頬などに左右対称に広がることがあります。強いスポット照射で悪化する可能性があるため、診断と治療選択に注意が必要です。
- 顔全体のくすみや色むら:肌状態により、ピコトーニングなど面で行う治療が選択肢になることがあります。
複数の種類のシミが混在している場合もあります。当院では医師が診察し、必要に応じて肌解析カメラの画像も参考にしながら、治療の適応や順序をご説明します。
照射後のケアで気をつけること
- かさぶたを無理にはがさず、洗顔は泡でやさしく行ってください。
- 保護テープは診察時の指示に従って使用してください。
- 紫外線対策を続けてください。帽子や日傘も活用できます。
- ゴシゴシ洗顔、スクラブ、ピーリングなどの刺激は医師の指示があるまで控えてください。
- 必要に応じて、医師が内服薬や外用剤をご案内することがあります。
照射後に色が濃くなった、赤みが長引くなど気になる変化がある場合は、自己判断せずご相談ください。
治療内容・費用・主なリスク
- 治療名:ルビーレーザー スポット照射(自由診療)
- 使用機器:ディスカバリーピコ(ルビー波長)
- 治療回数:1回(本症例の写真は照射1か月後)
- 費用:1mmあたり1,000円(税込)〜。シミの大きさや治療範囲により異なります。
- 主なリスク・副作用:赤み、熱感、腫れ、かさぶた、炎症後色素沈着(一時的に色が濃くなる)、色素脱失(白く抜ける)、肝斑の悪化、再発など。
治療の適応は診察のうえで判断します。症状や肌の状態により、他の治療をご案内する場合があります。
まとめ
今回の症例では、こめかみ付近の色素斑にルビースポット照射を1回行い、1か月後に通常写真と肌解析カメラの両方で変化を確認しました。シミの種類や深さ、肌質によって経過は異なり、複数回の治療が必要なこともあります。
「自分のシミにスポット照射が向いているか知りたい」「肝斑や細かなシミも気になる」などのお悩みは、診察時にご相談ください。形成外科専門医の院長が、治療のメリットだけでなくダウンタイムやリスクもご説明します。
下北沢スキンクリニック
院長:保坂 宗孝
日本形成外科学会認定 形成外科専門医/日本美容外科学会(JSAPS)認定 美容外科専門医
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-26-8 ウェルスクエアプラザ6階(下北沢駅徒歩1分)
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