痩身の非侵襲的療法
痩身治療において重要なのは、”侵襲的治療”と”非侵襲的治療”を適切に組み合わせること。
多くの方は「痩せたい」と一言で表現されますが、実際には皮下脂肪を減らしたいのか、体重を落としたいのか、部分痩せをしたいのかによって、最適なアプローチは大きく変わってきます。そのため、単一の治療だけで理想的な結果を得ることは難しく、それぞれの治療が持つ特性を理解しながら組み合わせることが重要になります。
侵襲的治療の代表例は脂肪吸引。脂肪吸引は皮下脂肪を物理的に除去する治療であり、一度に大きなボリュームの脂肪を減少させることができます。特に、腹部や太もも、二の腕などの局所的な脂肪に対して高い効果が期待できます。
もう一つは、脂肪を破壊する治療です。RF(高周波)医療機器であるPiamoや脂肪溶解注射などを用いて脂肪細胞そのものにアプローチし、脂肪細胞の減少を目指します。脂肪吸引ほどのボリュームダウンは難しいものの、ダウンタイムを抑えながら部分的な脂肪減少を図ることが可能です。
一方で、これらの侵襲的治療のみでは、長期的な体型維持という観点では不十分な場合があります。なぜなら、脂肪を減らしても、その後も脂肪の原因となるエネルギー摂取が続けば、新たな脂肪が蓄積される可能性があるためです。
そこで重要になるのが非侵襲的治療です。非侵襲的治療の基本的な考え方は、”内臓脂肪や体脂肪の原因となる栄養素の吸収を抑えること”、あるいは “余剰なエネルギーを体外へ排泄させること” にあります。食欲をコントロールする治療、糖質や脂質の吸収を抑制する治療、余剰な糖を尿中へ排泄させる治療などがこれに該当します。
つまり、侵襲的治療は”今ある脂肪を減らす治療”、非侵襲的治療は”これから蓄積される脂肪を防ぐ治療”と言い換えることができます。理想的な痩身治療とは、侵襲的治療によって効率的に脂肪量を減少させながら、非侵襲的治療によって脂肪が再び蓄積しにくい身体環境を作ることです。
この両輪がうまく機能することで、単なる一時的な体重減少ではなく、リバウンドしにくい持続的なボディメイクが実現できると考えています。
GLP-1受容体作動薬の治療効果で、”摂取量” を減らす
GLP-1薬は、もともと糖尿病治療のために開発された薬ですが、近年では体重管理やメディカルダイエットの分野でも注目されています。
GLP-1薬を服用すると、脳の満腹中枢に働きかけることで食欲が緩やかに抑えられ、無理な我慢をしなくても自然と食事量をコントロールしやすくなります。そのため、「つい食べ過ぎてしまう」「間食がやめられない」といったお悩みをお持ちの方でも、適量の食事で満足感を得やすくなることが期待できます。
また、胃の内容物が腸へ送られる速度をゆっくりにする作用があるため、食後の満腹感が持続しやすくなります。さらに、血糖値の急激な上昇を抑えることで、脂肪を蓄積しにくい体づくりをサポートします。これらの作用により、過度な食事制限や激しい運動に頼ることなく、健康的かつ継続的な体重減少を目指すことができます。
当院では、経口タイプのGLP-1受容体作動薬である、リベルサス(3mg, 7mg) を採用しております。注射に抵抗がある方でも始めやすく、毎日1回服用することで無理のないダイエットをサポートします。

一方、GLP-1受容体作動薬には、副作用やリスクが伴う場合があります。代表的なものとして、吐き気や胃のムカつき、腹部膨満感、便秘、下痢などの消化器症状が挙げられます。これらは服用開始時や用量を増やした際に現れやすく、多くの場合は継続するうちに軽減します。
また、食欲が過度に低下することで十分な栄養摂取ができなくなったり、倦怠感や頭痛を感じたりすることがあります。さらに、他の糖尿病治療薬と併用している場合には低血糖を起こすリスクもあるため注意が必要です。
便秘薬で、”排泄” を増やす
排泄を促すためには、大きく分けて “腸管の動きを活発にして便を送り出しやすくする方法”と、”便に水分を含ませて柔らかくし、排便しやすくする方法”の2通りがあります。当院では保険診療も行っております。診察の結果、便秘症と診断され適応がある場合には、保険適用で便秘薬を処方することが可能です。生活習慣や食事内容、現在服用中のお薬なども確認しながら、適切な治療をご提案いたします。
便秘薬の一般的な副作用としては、下痢・腹痛・腹部膨満感・お腹の張り・吐き気などが挙げられます。また、薬剤の種類や服用量によっては便が緩くなりすぎたり、急な便意を感じたりすることがあります。症状には個人差があるため、服用中に気になる症状が現れた場合は、無理に継続せず医師へご相談ください。適切な用量調整を行うことで、副作用を軽減しながら治療を続けられる場合があります。
食事/運動療法で “摂取”を減らし、”排泄” を増やす
一般的に、体脂肪が蓄積しにくい身体づくりのためには、定期的な有酸素運動(20分以上のウォーキングやジョギングなど)を継続すること、野菜やたんぱく質を先に食べてから炭水化物や脂質を摂取すること、糖分を多く含むジュースや清涼飲料水を控えることが重要とされています。
しかし、体重が増える原因は人それぞれ異なります。間食の内容や食べる時間帯・食事のスピード・アルコール摂取・睡眠不足・ストレスなど、一見すると気付きにくい生活習慣が体重管理に影響していることも少なくありません。また、「食事量はそれほど多くないのに痩せにくい」と感じている方でも、栄養バランスや食習慣を見直すことで改善が期待できる場合があります。
当院は、栄養指導サービスを提供する株式会社Nwithと正式に提携しています。そのため、ご希望の方は管理栄養士などの専門家による栄養指導を受けることが可能です。日々の食事内容や生活習慣を客観的に分析し、一人ひとりに合わせたアドバイスを受けることで、無理な食事制限に頼らず、健康的で継続しやすい体重管理を目指すことができます。
“何を食べるか”だけでなく、”いつ・どのように食べるか”まで含めて見直すことで、より効果的なダイエットやリバウンド予防につながります。
最後に
当院の脂肪吸引については、以下を参照してください。
https://shimokitazawa-skin.com/menu/private/body/liposuction1/
上記で述べたように、手術だけではなく、非侵襲的治療も大切です。積極的に取り入れていますので、ご希望よ方はおっしゃってくださいね。
ぜひ、お気軽にご相談ください。