脂肪吸引は何cc取れば細くなる?「吸引量」より大切なボディデザインと安全性

LIPOSUCTION COLUMN

脂肪吸引は何cc取れば細くなる?
「吸引量」より大切な
ボディデザインと安全性

「たくさん取れた方が、しっかり細くなる」と思われがちな脂肪吸引。しかし、仕上がりを左右するのは吸引量の数字だけではありません。

形成外科専門医・美容外科専門医(JSAPS)が解説

この記事の結論
脂肪吸引は体重を大きく減らすための手術ではなく、部分的な脂肪を減らして輪郭を整える手術です。大切なのは「何cc取ったか」ではなく、残す脂肪と取る脂肪を見極め、安全な範囲で立体的にデザインすることです。

カウンセリングでよくいただくのが、「何cc取れますか?」「何kg痩せますか?」というご質問です。SNSでは吸引量が大きく紹介されることもありますが、数字だけを比べて施術の良し悪しを判断することはできません。

脂肪吸引で体重は何kg減る?

体重の大幅な減少より、見た目の変化を目的とする手術です。吸引されるものには脂肪だけでなく、注入した麻酔液や血液なども含まれます。そのため「吸引量=取り除いた純粋な脂肪量」ではありません。また術後はむくみが出るため、一時的に体重が増えることもあります。

脂肪吸引の効果は、体重計の数字よりも、ウエストライン、脚のすき間、二の腕の付け根、フェイスラインなどの変化で評価するのが適切です。

「何cc取ったか」だけでは細さを判断できない理由

仕上がりを左右するもの

  • 骨格と筋肉の形
  • 脂肪の厚さと付き方
  • 皮膚の弾力・たるみ
  • 取る位置と残す位置
  • 術後のむくみ・拘縮

数字だけで比較しにくいもの

  • 体格が違う人同士の吸引量
  • 部位が異なる症例
  • 麻酔液を含む総吸引量
  • 純脂肪量の表示方法
  • 撮影条件の異なる写真

例えば、腹部と顔では必要な吸引量がまったく異なります。顔は少量でも輪郭への影響が大きく、腹部や太ももは吸引量が多くても、範囲や体格によって見え方が変わります。

取り過ぎれば、きれいになるわけではありません

脂肪には、滑らかな輪郭をつくるクッションとしての役割もあります。必要な脂肪まで取り過ぎると、凹凸、左右差、不自然なくぼみ、皮膚のたるみが目立つ原因になります。

特に顔の脂肪吸引では、頬・顎下・ジョールの脂肪量を一律に減らすのではなく、骨格や年齢、皮膚の状態を見ながら吸引量に強弱をつけることが重要です。

STEP 01骨格・脂肪を評価
輪郭を重く見せる原因を確認
STEP 02残す場所を決める
丸みや滑らかさを守る
STEP 03必要部位を吸引
安全性とバランスを優先

部位ごとに変わる「きれいに見せるポイント」

頬・顎下・ジョールを見極め、正面だけでなく斜め・横顔まで立体的に整えます。たるみが強い場合は、糸リフトやフェイスリフトなども検討します。
二の腕 腕だけでなく、肩、脇の付け根、背中とのつながりまで整えることで、上半身がすっきり見えやすくなります。
腹部・腰 上腹部・下腹部・ウエスト・腰を一つの面として捉え、正面・側面・背面のつながりをデザインします。
太もも 内側のすき間だけでなく、外側、前面、膝周囲、ヒップとの境界を含めてバランスを整えます。

安全性のために「全身を一度に」は慎重に

吸引範囲が広くなるほど、手術時間、出血、体液バランスへの影響、血栓症などの負担が増えます。当院では、単純に吸引量を最大化することや、全身の広範囲を一度に吸引することは推奨していません。

体格、採血結果、既往歴、希望部位を確認し、必要に応じて手術を分けることも含めて、安全性を優先した計画をご提案します。

完成は翌日ではありません―脂肪吸引の経過

当日〜3日
痛み・腫れ・むくみが強く出やすい時期。指示された圧迫を行います。

1〜2週間
内出血や大きな腫れが徐々に軽快します。部位により仕事復帰の時期は異なります。

1〜3か月
硬さ、つっぱり、拘縮が出やすい時期。むくみが減るにつれて輪郭が見え始めます。

3〜6か月
組織がなじみ、完成に近づきます。経過には個人差があります。

下北沢スキンクリニックの脂肪吸引

当院では、吸引量の数字だけに偏らず、「安全に、どの角度から見ても自然な輪郭をつくること」を重視しています。

顔:LifeViz 3Dカメラボディ:通常カメラ超音波ELSAPiamo RF術後ケア

部位に合わせた術前・術後評価

顔の脂肪吸引ではLifeViz 3Dカメラを使用し、正面写真だけでは捉えにくい立体的な変化を確認します。二の腕・腹部・太ももなどボディの脂肪吸引は、通常カメラで撮影した写真を用いて術前・術後を比較します。

超音波ELSAを併用した脂肪吸引

症例に応じて超音波機器ELSAを併用し、脂肪組織へアプローチします。適応は診察で判断します。

Piamoによる術後ケア

術後のむくみや拘縮の時期には、状態を診察したうえでRF機器Piamoによるケアをご案内しています。

よくあるご質問

脂肪吸引をすればリバウンドしませんか?

吸引した部位の脂肪細胞数は減りますが、残っている脂肪細胞が大きくなる可能性はあります。術後も体重管理は大切です。

できるだけ多く取ってもらえますか?

安全性と輪郭の滑らかさを優先し、必要な場所から適量を吸引します。診察前に具体的な量を確約することはできません。

脂肪が少ない人でも受けられますか?

皮下脂肪の厚みや皮膚の状態によります。脂肪吸引より別の治療が適している場合もあります。

いつから細くなったと実感できますか?

大きな腫れが落ち着く1か月頃から変化を感じやすくなり、3〜6か月ほどかけて完成に近づきます。部位や吸引範囲により異なります。

まとめ―数字より「自分の体に合った計画」を

脂肪吸引は、吸引量を競う手術ではありません。体重よりも見た目のラインを整える手術であり、取る場所・残す場所・皮膚の状態・安全性を総合的に判断することが重要です。

「自分の場合はどこを吸引すると変化が出やすい?」「脂肪吸引だけでよい?」「仕事は何日休めばよい?」など、診察では生活背景まで含めて具体的にご説明します。

脂肪吸引のご相談

対面カウンセリングのほか、美容外科は無料オンラインカウンセリングにも対応しています。

脂肪吸引の施術ページへWEB予約

※自由診療です。効果・経過には個人差があります。主なリスクとして、腫れ、内出血、痛み、むくみ、拘縮、しびれ、左右差、凹凸、感染、血栓症などがあります。適応・費用・麻酔・術後管理については診察時にご説明します。

監修:保坂宗孝
下北沢スキンクリニック院長/形成外科専門医/美容外科専門医(JSAPS)

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