夏場の脂肪吸引は大丈夫?メリット・デメリットを専門医が解説
目次
Toggle「夏に脂肪吸引を受けると感染しやすいって本当?」
「暑い時期は避けた方がいい?」
毎年暑い時期に突入すると、多くの患者様からいただくご質問です。
結論から言うと、夏だから脂肪吸引を避けるべき、というわけではありません。
一方で、夏ならではの注意点があることも事実です。
今回は、医学的なエビデンスも交えながら、「夏場の脂肪吸引」のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
目次
Toggle季節によって、脂肪吸引の手術は変わりません
まず最初にお伝えしたいことがあります。
脂肪吸引は、春夏秋冬を問わず、手術そのものは全く同じです。
・使用する麻酔薬、内服薬
・手術術式
・切開した部位の管理
・脂肪吸引部位の圧迫
これらは季節によって変わるものではありません。
つまり、「夏だから手術の質が落ちる」「夏だから傷が治らない」ということはありません。
大切なのは、術後の過ごし方です。
「夏は感染しやすい」は本当?
これは患者様が最も気になさるポイントでしょう。
結論としては、
「手術部位感染(SSI:Surgical Site Infection)は、夏場にやや増える」という研究結果があります。
2021年のシステマティックレビュー・メタアナリシスでは、約5,800万人を対象とした20研究を解析し、
暖かい季節の手術では、手術部位感染のリスクがおよそ1.39倍になる
ことが報告されています。
ただし、この数字は誤解なく理解する必要があります。
重要なのは、
「感染率が39%になる」という意味ではなく、「もともと低い感染率が1.39倍になる」ということです。
例えば感染率が1%程度の手術であれば、
* 1.0% → 約1.4%
程度の増加であり、絶対的な感染率は依然として低いままです。
なぜ、夏は感染しやすいと考えられているのか?
実は原因は一つではありません。
現在考えられている要因には、
* 汗による皮膚の湿潤
* 気温・湿度上昇による細菌の増加
* 脂肪吸引するために開けた孔周囲が、蒸れやすい環境
などがあります。
ただし、
「夏だから必ず感染する」ということではありません。
術後管理を適切に行えば、多くの患者様は問題なく回復されています。
ここで、夏場でも安心して脂肪吸引を受けるためのポイントを書きます。
①こまめにシャワーで汗を流し、汗をかいたら清潔を保つこと (術後24時間過ぎてから)
②圧迫着を清潔に保ち、毎日清潔なものを着用すること
③エアコンを適切に使用し、汗をかき過ぎない環境を整えること
④水分補給を十分に行うこと
⑤ 抗生剤の内服を行い、創部は抗生剤塗り薬で保護すること
夏に脂肪吸引を受けるメリット
「夏はデメリットしかない」と思われがちですが、実はメリットもあります。
① 長期休暇を利用しやすい
お盆休みや夏季休暇を利用して、仕事を休みながらダウンタイムを過ごせる方も多くいらっしゃいます。まとまった休みが取りやすい方には、夏はむしろスケジュールを組みやすい季節です。
②冬より体を動かしやすい
術後は軽い散歩など適度な運動が推奨されます。寒い季節よりも外に出やすく、血流改善やむくみ軽減につながる場合もあります。もちろん激しい運動は術後しばらく控える必要があります。
③ 予約が取りやすい
繁忙期に比べると、クリニックによっては予約に余裕があるケースもあります。希望日に手術やカウンセリングを受けやすく、スケジュールを立てやすいこともメリットの一つです。
また、条件が合えば、通常より費用を抑えて施術を受けられる可能性もあります。
最後に
夏場は汗や湿度の影響により、手術部位感染(SSI)のリスクがわずかに高くなることを示す研究はあります。
しかし、その増加は「相対的なリスク」がやや高くなるという話であり、術後管理を適切に行えば、実際の感染率は依然として低い水準です。
一方で、夏は長期休暇を利用しやすい上に予約してを取りやすい。
季節よりも重要なのは、適切な手術と丁寧なアフターケア、そして患者様ご自身の術後管理です。
「夏だから無理」と考える必要はありません。正しい知識を持って準備をすれば、季節を問わず安心して脂肪吸引を受けていただけます。
脂肪吸引について詳しくは、以下のページを参照してください。
https://shimokitazawa-skin.com/menu/private/body/liposuction1/
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Doctor このページの監修医について
保坂宗孝 MUNETAKA HOSAKA
院長
経歴
略歴
-
2006年
東邦大学医学部医学科卒業、東邦大学医療センター佐倉病院形成外科 -
2011年
大阪回生病院形成外科 -
2017年
精神神経科 -
2020年
共立美容外科分院院長 -
2022年
ガーデンクリニック分院院長 -
2023年
ガーデンクリニック本院院長 -
2025年
下北沢スキンクリニック開院
資格
- 日本形成外科学会認定形成外科専門医
- 日本美容外科学会認定美容外科専門医(JSAPS)
- 精神保健指定医
所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本美容外科学会(JSAS,JSAPS)